ボツリヌス療法- Botox -
ボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンは神経と筋肉の伝達を遮断する作用があります。
この作用を利用し、緊張している筋肉に希釈したボツリヌストキシンを注射して筋肉を弛緩させ、症状を改善する方法がボツリヌス療法です。
当院では下記の症状に行います。
- 1まぶたが痙攣して目が開けにくくなる眼瞼けいれん
- 2顔の半分全体がピクピク痙攣する片側顔面けいれん
※ 現在当院では痙性斜頸および四肢の痙縮に対するボトックス治療は行っておりません。
治療効果は?治療にかかる費用は?
治療効果は約3ヶ月持続します。
治療効果は疾患にもよりますが、約3ヶ月持続します。
効果が切れて症状が再発する場合は繰り返し治療を受けることができます。
まず初診時に診察・検査を行いこの治療の適応かどうか判断します。
他院でボツリヌス療法を受けている場合で当院へ紹介となった場合は診察のみで済む場合があります。
治療可能な場合、登録、予約を行い、日を変えて後日ボツリヌス注射を行います。
保険診療で行う事ができる治療です。
なお、ボツリヌス療法以外の治療法がある疾患(片側顔面けいれんの薬物治療や脳外科での手術治療など)の場合にはすべての治療方法について説明を行い、ボツリヌス療法を希望された場合にこの治療を行います。
費用の例
眼瞼けいれん、片側顔面けいれんの場合
(注射当日の費用)
ボトックス注射(50単位)1瓶 34,408円
(2023年4月 薬価)
その他、生理食塩水、その他注射手技量(神経ブロック)などが必要です。
患者様の窓口負担分
患者様の窓口負担分は、総費用の自己負担分(3割負担の患者様は総費用の3割)となります。
3割負担でおおむね12,000円前後になります。